爆乳のまとめとは軸が違う記事になる。カップ数が何か、バストが何センチか、という話はほとんど出てこない。ここで並べるのは、2008年から2012年のあいだに配信が始まった作品のうち、胸の形と張りのほうを売りにして、十年以上経った今も配信が残っているものだ。旧作の棚は残酷で、数字の大きさだけで売った作品は数年で消える。残っていること自体が一つの評価だと自分は思っている。結果として、デビュー作や専属デビューが三本混ざった。カメラの前に初めて立った人の身体は盛られていない、というのが理由の半分だ。

1. 素人:初めてカメラの前に立った109分、盛られていない形

初めてのAV出演。 10
作品名初めてのAV出演。 10
収録時間109分
メーカーS級素人
配信FANZA

S級素人の「初めてのAV出演。」シリーズ10作目。2011年8月の配信で109分。レビュー43件、平均4.37。この10本で件数は最多だ。1位に置いた理由は件数ではなく、このシリーズが約束している状態そのものが美乳というテーマと相性がいいと考えているから。緊張している人の身体は、作れない。

ここが見どころ

  • シリーズ名が示すとおり、経験のない状態で撮られた素人企画。演技で組み立てた反応が混ざりにくいぶん、身体の情報がそのまま出る。素人ものに美乳タグが付くときは、衣装や煽り文句ではなく素の形を指していることが多い。
  • タグにパイズリと電マ。胸を使わせるプレイと、反応を引き出すプレイの両方が入っている。形を見せる時間と、崩れていく時間が分かれている構成だと読める。
  • 3P・4Pも含めて109分。素人企画としては長めで、最初の緊張が途中でほどけるところまで収まる尺だと思う。

十年以上前の素人企画で43件、4.37。この年代の作品としては、かなり残っているほうだ。

2. うるや真帆:タイトルに美乳と書き切った、2011年のアリスJAPAN

純真美乳 うるや真帆
作品名純真美乳 うるや真帆
出演うるや真帆
収録時間120分
メーカーアリスJAPAN
配信FANZA

2011年4月、120分。レビュー40件で平均4.6は、この10本で二番目に高い数字だ。タイトルに「純真美乳」と入れてしまっているあたりに、サイズを競わない売り方への覚悟を感じる。1位と最後まで入れ替えるか迷った。

ここが見どころ

  • ジャンルに美乳とスレンダーが並んでいる。細い身体に対しての形の良さ、という評価軸がタグの段階ではっきり示されていて、この記事の趣旨にいちばん近い一本。
  • 手コキ、顔射。胸そのもののプレイが主役ではないのに、タイトルは胸で売っている。動いているあいだの形を見せる作りだと解釈している。
  • 120分。単体作品として標準的な長さで、この時期のアリスJAPANらしい落ち着いた組み立てが期待できる。

40件で4.6は、単純に高い。

3. あいだゆあ:12時間、エスワンが残した記録としてのベスト

あいだゆあ エスワン12時間コンプリートベスト
作品名あいだゆあ エスワン12時間コンプリートベスト
出演あいだゆあ
収録時間718分
メーカーエスワン ナンバーワンスタイル
配信FANZA

2010年10月配信、718分。ジャンルは美乳と女優ベストの二つだけ。レビュー39件で平均4.56。単体女優のコンプリートベストが12時間で組めるということは、それだけ本数があったということで、この記事では「残っている」の最も分かりやすい形として3位に置いた。

ここが見どころ

  • 12時間分が一つにまとまっている。当時のエスワンがこの人をどう撮っていたか、時期ごとの違いまで一気に見比べられる。
  • 付いているジャンルが美乳と総集編だけ。プレイの種類で売っていない、つまり女優そのものが商品だった、という売り方が読み取れる。
  • この年代の美乳作品を初めて掘る人には、単体作品を一本ずつ買うより入口として効率がいい。

ベストは順位を付けにくいので迷ったが、入口としての価値で上に置いた。

4. 小倉奈々:美乳タグは付いているが、見せ場は別のところにある

Splash!止まらない潮吹き 小倉奈々
作品名Splash!止まらない潮吹き 小倉奈々
出演小倉奈々
収録時間148分
メーカーマックスエー
配信FANZA

マックスエーのSplash!シリーズ、2010年8月、148分。ジャンルは指マン、潮吹き、美乳、野外・露出、イラマチオ。レビュー38件で平均4.16は、この10本では下から二番目だ。正直に言うと、胸の形を眺めに行く作品ではない。それでも4位に入れたのは、この並びに一本くらい体温の高いものが必要だと思ったから。

ここが見どころ

  • タイトルがそのまま宣言している潮吹き主体の構成。反応で押し切るタイプで、静かに胸を眺める2番とは正反対。
  • 野外・露出が入っている148分。屋内だけで完結しない分、場面の切り替わりが多い。
  • 美乳のタグは付いているので、激しく動くなかでの形の残り方を見る作品、という位置づけになる。

自分は2番のほうが好みだが、こういう振れ幅がないと十本は持たない。

5. 春原未来:細い体に美乳、kawaii*の専属デビュー

新人!kawaii*専属デビュ→spring has come♪ 春原未来
作品名新人!kawaii*専属デビュ→spring has come♪ 春原未来
出演春原未来
収録時間118分
メーカーkawaii
配信FANZA

kawaii*、2012年1月、118分。タグは美乳、デビュー作品、スレンダー。レビュー23件で平均4.13。数字だけ見れば10本の中で地味な部類だが、この記事の軸で言うと外せない一本だ。スレンダーと美乳が同時に付いていて、サイズで押す売り方の正反対にある。

ここが見どころ

  • スレンダーと美乳の併記。細い体に大きな胸が乗っているという売り方ではなく、体と胸のサイズが釣り合っていることが評価の中心に置かれている。10本の中でもっとも形だけで選ばれた一本だと思う。
  • 専属デビュー作であること。メーカーが最初に出す一本は、その人の何を売るかを決める場でもある。ここで爆乳ではなく美乳のタグが付いたことが、後の扱われ方を決めている。
  • 6番も同じ kawaii* の専属デビュー枠で、こちらの半年後にあたる。同じレーベルが半年でどういう新人を選んだのか、続けて見ると分かりやすい。

平均4.13は10本で下から二番目。ただデビュー作は「これから良くなる人」の最初の記録でもあるので、点の低さがそのまま作品の弱さだとは思っていない。自分はこの一本を、完成度ではなく起点として入れている。この人は同じ年にパイズリの側でも評価されていて、そちらは別の記事で扱った。

6. 尾上若葉:評価が割れた専属デビュー、それでも残っている

新人!kawaii*専属デビュ→ ほっとけない笑顔の美少女 尾上若葉
作品名新人!kawaii*専属デビュ→ ほっとけない笑顔の美少女 尾上若葉
出演尾上若葉
収録時間116分
メーカーkawaii
配信FANZA

kawaiiの専属デビューシリーズ、2012年7月、116分。ジャンルはデビュー作品と美乳。レビュー31件で平均3.52は、この10本で唯一の3点台だ。数字だけ見れば下に置くべきなのだが、デビュー作の緊張感という軸で記事を組んだ以上、外すわけにはいかなかった。

ここが見どころ

  • 専属デビューの一本目という立ち位置。シリーズの型が決まっているぶん、本人の慣れていなさが逆に目立つ。デビュー作を見る理由はそこだと思っている。
  • 笑顔で売られたデビュー作に美乳タグが付いている。この時期のkawaiiが、どこを推して新人を出していたかが分かる。
  • 116分。デビュー作としては標準的で、自己紹介から始まる構成が想像できる長さ。

平均3.52を隠しても仕方がない。期待値の高さの裏返しという見方もできるが、万人向けではない。1番や5番を先に見てからでいい。

7. 森ななこ:2008年、美巨乳という言葉でデビューさせた一本

究極の美巨乳AVデビュー Gcup92cm 森ななこ
作品名究極の美巨乳AVデビュー Gcup92cm 森ななこ
出演森ななこ
カップGカップ
収録時間118分
メーカームーディーズ
配信FANZA

ムーディーズ、2008年7月配信。この10本で最も古い。118分、ジャンルはデビュー作品、痴女、潮吹き、美乳、巨乳。レビュー26件で平均4.31。タイトルでGカップ92cmと数字を出しつつ、押している言葉は美巨乳。サイズと形を一つの言葉にまとめようとした時期の空気が、そのまま残っている。

ここが見どころ

  • デビュー作なのに痴女のタグが付いている。新人を受け身で撮るのが定石の時代に攻め側で出しているのが珍しく、7位ではなくもっと上でもよかったかと今でも思う。
  • 巨乳と美乳の両方がタグに入っている数少ない一本。この記事の他の作品が形一本で勝負しているのに対して、ここだけ両取りを狙っている。
  • 2008年の作品が今も配信されていること自体。当時の新人がどう売られていたかの資料として見られる。

18年近く前の作品で26件、4.31。これは残ったほうの数字だ。

8. 素人:モデルとして選ばれた身体、S級素人のハメ撮り

カラダを売りにするS級素人 ゆい
作品名カラダを売りにするS級素人 ゆい
収録時間112分
メーカーS級素人
配信FANZA

2010年12月、112分。ジャンルは美乳、素人、巨乳、モデル、ハメ撮り。レビュー25件で平均4.4。同じシリーズの10番と並べるか迷ったが、方向が違うので離した。

ここが見どころ

  • モデルのタグが付いている。スタイルを基準に選ばれた人、という前提がジャンルの段階で示されていて、形で見せる企画だと分かる。
  • 巨乳と美乳が併記されている素人もの。サイズもあるが、売り文句の先頭は形のほう。
  • ハメ撮りで112分。距離の近い撮り方なので、遠目のグラビア的な見せ方とは別の情報が出る。

派手さはない。素人ものの中では手堅い一本だと思う。

9. 穂花:2008年の三人、239分のBEAUTY VENUS

BEAUTY VENUS 2
作品名BEAUTY VENUS 2
出演穂花恋小夜松下怜
収録時間239分
メーカーアイデアポケット
配信FANZA

アイデアポケット、2008年8月。穂花、恋小夜、松下怜の三人で239分。ジャンルは美乳、3P・4P、騎乗位。レビュー24件で平均4.04は、この10本で最も低い。低いから下に置いたのではなく、三人を並べた作品は好みが分かれるぶん自分の中でも扱いに困った、というのが正直なところ。

ここが見どころ

  • 三人分を一本で見比べられる。同じ美乳のくくりでも形の出方が違うので、この年代の基準を知るのに向いている。
  • 穂花が現役だった時期の作品。2008年のアイデアポケットが誰をどう並べていたかという記録としても読める。
  • 239分。一人あたりに換算すれば単体作品一本ぶんには届かないが、三人分としては十分な尺。

平均4.04は、複数人ものが減点されやすいことを差し引いて見ている。

10. 素人:平均点だけなら1位、件数は最少のS級素人

カラダを売りにするS級素人 あきな
作品名カラダを売りにするS級素人 あきな
収録時間110分
メーカーS級素人
配信FANZA

2011年2月、110分。ジャンルは素人、ハメ撮り、美乳、パンスト・タイツ、中出し。レビュー21件で平均4.62。この10本で平均は最高、件数は最少だ。

ここが見どころ

  • 21件で4.62。件数が少ないほど平均は振れるので、上位に置くのは避けた。ただ、見た人の満足度が高い作品であることは確かだと思う。
  • 8番と同じシリーズだが、こちらは中出しとパンスト・タイツが入っていて、身体を見せる方向より流れを見せる方向に寄っている。
  • 110分。シリーズの標準的な長さで、S級素人の型を知るにはどちらから入っても構わない。

最後にこれを置いたのは、点数の高さと信頼性は別だという話を、記事の終わりに一つ残しておきたかったからでもある。

まとめ

迷ったら1番か2番。緊張感込みで見たいなら1番、胸そのものを静かに眺めたいなら2番。この年代をまとめて掴みたいなら3番の12時間から入って、気になった撮り方の単独作品へ戻ってくるのが早い。サイズのほうを主役にした記事は別に書いているので、爆乳基準で探している人はそちらへ。